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倍賞千恵子(俳優)

ひとつでも大切なのもがあれば、そして大切な人がいれば、そのために人は生きていける。
素晴らしい映画です。

関野吉晴(冒険家)

家族、共同体、風土としての土地、献身、歌と踊りの役割、信仰、死の意味、死後の世界、私たちにとって普遍的なテーマを映像で投げかける、未来に残る傑作だと思います。

野口健(登山家)

震災被害を伝えるだけではなく、そこで生活する村人の生活や美しい自然の姿をトータ ルで伝えるからこそ人々の心に浸透していく。監督の作品に改めてネパールは美しいと 感じ、またそこで逞しく生きている人々の姿にネパール大震災を風化させてはならないと 感じた。この映画から美しいネパールを感じてほしい。そしてこれからもネパールを愛し てください。

栗城史多(登山家)

たくましく、優しく「生きる」人達の姿が見えました。僕もネパール大震災の直後に現 地緊急支援でラプラック村に向かいました。余震で揺れる間の中で医療や食料の支援 をしてきました。村の 9 割が家を失い、谷に挟まれた村を捨てて丘に上がり新しく村を作 るのか、否か。映像の中にある厳しい環境でも明るく笑顔を絶やさない心はまさにネパー ルそのものです。ぜひ、多くの人に見て頂きたいです。

田口ランディ(作家)

タイトルの『世界で一番美しい村』には、美しさとは何か、という深い問いが含まれて いる。ゲーテが「時間よ止まれ、君は美しい」と言ったように、人間存在の高次な形 容のための言葉として「美しい村」が選ばれている。これは「美しい」を美醜の領域 に貶めてしまった人間に対する、監督からの挑戦のように思えた。

高橋ツトム(漫画家)

そこに住む民達の生命力もそうだが...こんな誰も知らないような震源地の村に密着して 取り憑かれたように仕事をする石川梵さんに感動する。石川さんは全く普通の人間ではないんだけど...(笑) まぁ...それにしても監督の人間に向けて溢れ出る愛情はなんなんだ?

安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

「自然と人間をつなぐものは、祈り」という言葉がありありと思い出されました。東日本大震災でも、「災害が起きるような土地になぜ暮らし続けるのか」という問いを 何度も耳にしてきました。私は遠く海を越え、その答えがここにあるような気がします。彼らが暮らしてきた村は、今を生きる人々が手を携え、時を超え脈々と受け継がれてき た魂そのものであるということを。

竹沢うるま(写真家)

見終わったとき、心のなかに何か大切なものをもらったような気がした。そこに生きる人々 の力強さと優しさに満ちた映画だった。大地、人間。その両者を繋ぐ神々の存在。人は 常に大地とともにあるということを再認識させられた。地震、被災という過去ではなく、今を生き、未来を見据える大切さを教わった。『世界でいちばん美しい村』。それは世界 でいちばん、人々がいまこの瞬間を本当の意味で生きている村のことなのかもしれない。

長倉洋海(写真家)

神を信じ、村を守り、村に護られる人々が住む場所があった。「神々の座 ・ カラコルム」に光に照らされる山間の村を襲った震災。それを乗り越えようとする村人たちの姿を石 川梵がとらえた。生きるとは、信仰とは、そして家族の姿を追った一年にわたる叙事詩。祈る姿が、朝焼けの光が、「生きることのまばゆさ」が映像に刻まれていた。

林典子(写真家)

祈りに支えられた人々の儀式やお祭りが、傷ついた心を少しずつ癒していく様子がひし ひしと心に伝わる。
「何があっても、わたしたちの暮らしは続いていくのです」
IS に故郷を奪われたヤズディの男性が語った言葉が蘇った。

Jun Amanto(俳優・舞踏家)

この映画は、単なる被災地ドキュメンタリーの枠を越えている。映像の中の震源地の村 ラプラックは、そこが辺境の地であるがゆえ色濃く残ったであろう我々が如何にして氷河 期すら生き残って来れたのかという人類の生命感で溢れている。ドキュメンタリーである にも関わらず人と自然が圧倒的な映像美で迫ってくる本作品は、監督石川梵が、ジャー ナリストだというだけではなく写真家として長く活躍されてきた人だからに他ならない。そ う映画のどの瞬間を切り取っても一枚の写真のように美しいのだ。

佐藤利明(映画評論家)

一晩明けて「世界一美しい村」がジワジワと来ています。本当に美しいものは、風景だ けでなく、その中で生まれ、育ち、生きていく、その姿に触れたときに湧き上がる感情である、と当たり前のことに感激してます。石川梵さんと村の人々の関係性、親和力、その体温が、映画を愛おしいものにしてくれています。そうです。この映画は「愛おしい」のです。